市場ニュース

戻る
 

【市況】2日の中国本土市場概況:上海総合2.3%高で3日続伸、金融株が相場けん引


2日の本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比80.60ポイント(2.33%)高の3536.91ポイントと3日続伸した。上海A株指数は84.67ポイント(2.34%)高の3703.48ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が1.17ポイント(0.31%)高の383.52ポイント、深センB株指数が7.53ポイント(0.62%)高の1222.10ポイントで引けた。

政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催を月内(上旬または中旬)に控え、各種の支援策が打ち出されるとの思惑が強まっている。ただ指数は前場、安寄り後に前日比で1.58%上昇し、その後は一転してマイナスに転じるなど荒い値動き。IPO再開による購入申込金の拘束、換金売りの圧力が懸念材料として蒸し返された。

金融株が相場をけん引。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(601628/SH)がストップ高、銀行最大手の中国工商銀行(601398/SH)が3.7%高、ブローカー最大手の中信証券(600030/SH)が5.9%高で引けた。保険株に関しては、収入保険料や投資利益が今年に入り大きく伸びていることなどが改めて評価されている。

不動産株や建材株も上げが目立つ。保利地産(600048/SH)や華新水泥(600801/SH)などが値幅制限いっぱいまで上昇した。「中国政府は住宅ローン減税制度の導入を検討している」と報じられるなか、物件の販売増が期待されている。非鉄株や鉄鋼株、エネルギー株、自動車株なども急伸した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均