【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファンコミ、大林組、カワチ薬品、シスメックス
■前田工繊 <7821> 1,132円 +16 円 (+1.4%) 本日終値
前田工繊<7821>が続伸。東海東京調査センターが1日付で同社株のレーティングを新規に「アウトパフォーム」でカバレッジ開始、これが好感されるかたちで買いを呼び込んでいる。同社はインフラ整備向けに土木資材を製造しているが、M&Aにも注力し、13年に買収した自動車用ホイール事業も中期的成長が見込まれ、業績拡大基調が続く。同調査センターでは同社株の目標株価について、過去3年の平均PER17倍と16年9月期の一株利益89.4円予想を前提に1500円と試算している。
■ファンコミ <2461> 840円 +11 円 (+1.3%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>が高い。1日の取引終了後、同社が運営する日本最大級のスマートフォン向け運用型アドネットワーク「nend(ネンド)」とターゲティング・アドプラットフォーム「nex8(ネックスエイト)」が、同日から「Yahoo!JAPAN」が提供を開始したアプリマーケティングツール「Yahoo!MOBILE INSIGHT」と連携すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「Yahoo!MOBILE INSIGHT」は、Yahoo!JAPANが提供するアプリマーケティングツールで、アプリ広告の効果測定機能やアプリのアクセス解析機能を備えている。今回の連携により、「Yahoo!MOBILE INSIGHT」を導入している広告主は、「nend」と「nex8上の広告配信効果測定を行うことが可能になり、より効率的な広告運用を実現することが出来るようになるとしている。
■大林組 <1802> 1,170円 +11 円 (+1.0%) 本日終値
欧州大手のクレディ・スイス証券がリリースした建設セクターのリポートでは、建設業界の技術労働者不足が続いているものの、労務費は上昇せずに下落しているのが実態だと解説。「今後も労務費の下落が続けば株式市場関係者の想定している以上の利益成長が実現する可能性がある」との見解を示している。同証券は大林組<1802>をトップピック銘柄に、過去3カ月程度で株価が急落した長谷工コーポ<1808>は短期的に株価リバウンドを予想している。
■カワチ薬品 <2664> 2,499円 +23 円 (+0.9%) 本日終値
カワチ薬品<2664>が5連騰。同社は東日本で大型郊外店を中心にドラッグストアを展開、大型店舗だけでなく中小型店舗の出店にも注力し小商圏での需要取り込みに成功している。同社が1日発表した11月度(10月16日~11月15日)の連結月次売上高は既存店が前年同月比5.5%増、全店ベースでは同4.7%増だった。11月度は前年同月と比較して天候も安定し、気温の低下に伴い季節関連商材が順調な推移をみせ増収基調を確保しており、これを評価するかたちで買いを呼び込んでいる。
■シスメックス <6869> 7,770円 +60 円 (+0.8%) 本日終値
シスメックス<6869>が小幅続伸。クレディ・スイス証券では、引き続き成長ドライバーはヘマトロジーと中国で、これに免疫検査、血液凝固検査などの伸びが加わり、近い将来は血液でがんの進行・再発や肝硬変などによる肝臓の線維化を測るリキッドバイオプシーの普及が業績成長を支えると指摘。その先にはコンパニオン診断薬や医療ロボットの実用化が見えてくるとして、足元の業績は懸念されていた中国のスローダウンもなく堅調、ヘマトロジーは盤石と解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を9500円から9800円に引き上げている。
■東京海上 <8766> 4,643円 +33 円 (+0.7%) 本日終値
東京海上ホールディングス<8766>が続伸。東海東京調査センターが1日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、株高を支援している格好だ。11月27日に開催された経営説明会で18年3月期をターゲットとする中期経営目標の上方修正を発表しており、同調査センターではこれを評価している。
■アステラス製薬 <4503> 1,754.5円 +5 円 (+0.3%) 本日終値
アステラス製薬<4503>が続伸。ゴールドマン・サックス証券は1日、同社株の投資判断を「買い」から強い買い推奨を意味する「買い(コンビクション・リスト)」に引き上げた。目標株価は2200円としている。「前立腺がん治療剤『イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)』の成長ポテンシャルが看過されている」とみている。同証券では、「イクスタンジの売上高は化学療法前CRPC(去勢抵抗性前立腺がん)領域でのシェア上昇を主因に15年度20億ドルから19年度36億ドルまで拡大する」と予想。長期的には非転移性のCRPCや乳がんへの適応拡大による上乗せもあり得るとみている。また16年前半にも見込まれるLDLコレステロール低下薬の国内上市や、骨粗しょう症治療剤、腎性貧血治療剤などのデータ開示といった開発パイプラインの進展も株価見直しの契機になるとみている。
■新日鐵住金 <5401> 2,551.5円 +6.5 円 (+0.3%) 本日終値
新日鉄住金<5401>が小幅続伸。クレディ・スイス証券では、鉄鉱石など原料価格の下落により鉱山権益(持分法利益)の下振れや在庫評価損拡大懸念が台頭していると指摘。原油市況下落によるシームレスパイプなどエネルギー関連製品の下振れ懸念により、下方修正後の会社計画に対しても未達リスクが高いと考え、16年3月期営業利益予想を2750億円から1650億円に引き下げた。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を2400円から2150円に引き下げている。
■ネクソン <3659> 1,974円 +2 円 (+0.1%) 本日終値
ネクソン<3659>が小幅に続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、過去最多のプロダクトラインナップによるプロダクトポートフォリオ体制を実現することによる効果や戦略的パートナーシップが加速することによる地域展開のバランス化、14年以降の経営陣新体制による事業プロセス見直しの効果は十分に織り込まれていないと指摘。16年上期の配信開始を予想する「アラド戦記」モバイルが大型化する可能性は十分にあると考え、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価を2000円から2300円に引き上げている。
●ストップ高銘柄
石井工作研究所 <6314> 365円 +80 円 (+28.1%) ストップ高 本日終値
アイビー化粧品 <4918> 406円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
アークコア <3384> 420円 +80 円 (+23.5%) ストップ高買い気配 本日終値
太洋工業 <6663> 608円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
アプリックス <3727> 923円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
前田工繊<7821>が続伸。東海東京調査センターが1日付で同社株のレーティングを新規に「アウトパフォーム」でカバレッジ開始、これが好感されるかたちで買いを呼び込んでいる。同社はインフラ整備向けに土木資材を製造しているが、M&Aにも注力し、13年に買収した自動車用ホイール事業も中期的成長が見込まれ、業績拡大基調が続く。同調査センターでは同社株の目標株価について、過去3年の平均PER17倍と16年9月期の一株利益89.4円予想を前提に1500円と試算している。
■ファンコミ <2461> 840円 +11 円 (+1.3%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>が高い。1日の取引終了後、同社が運営する日本最大級のスマートフォン向け運用型アドネットワーク「nend(ネンド)」とターゲティング・アドプラットフォーム「nex8(ネックスエイト)」が、同日から「Yahoo!JAPAN」が提供を開始したアプリマーケティングツール「Yahoo!MOBILE INSIGHT」と連携すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「Yahoo!MOBILE INSIGHT」は、Yahoo!JAPANが提供するアプリマーケティングツールで、アプリ広告の効果測定機能やアプリのアクセス解析機能を備えている。今回の連携により、「Yahoo!MOBILE INSIGHT」を導入している広告主は、「nend」と「nex8上の広告配信効果測定を行うことが可能になり、より効率的な広告運用を実現することが出来るようになるとしている。
■大林組 <1802> 1,170円 +11 円 (+1.0%) 本日終値
欧州大手のクレディ・スイス証券がリリースした建設セクターのリポートでは、建設業界の技術労働者不足が続いているものの、労務費は上昇せずに下落しているのが実態だと解説。「今後も労務費の下落が続けば株式市場関係者の想定している以上の利益成長が実現する可能性がある」との見解を示している。同証券は大林組<1802>をトップピック銘柄に、過去3カ月程度で株価が急落した長谷工コーポ<1808>は短期的に株価リバウンドを予想している。
■カワチ薬品 <2664> 2,499円 +23 円 (+0.9%) 本日終値
カワチ薬品<2664>が5連騰。同社は東日本で大型郊外店を中心にドラッグストアを展開、大型店舗だけでなく中小型店舗の出店にも注力し小商圏での需要取り込みに成功している。同社が1日発表した11月度(10月16日~11月15日)の連結月次売上高は既存店が前年同月比5.5%増、全店ベースでは同4.7%増だった。11月度は前年同月と比較して天候も安定し、気温の低下に伴い季節関連商材が順調な推移をみせ増収基調を確保しており、これを評価するかたちで買いを呼び込んでいる。
■シスメックス <6869> 7,770円 +60 円 (+0.8%) 本日終値
シスメックス<6869>が小幅続伸。クレディ・スイス証券では、引き続き成長ドライバーはヘマトロジーと中国で、これに免疫検査、血液凝固検査などの伸びが加わり、近い将来は血液でがんの進行・再発や肝硬変などによる肝臓の線維化を測るリキッドバイオプシーの普及が業績成長を支えると指摘。その先にはコンパニオン診断薬や医療ロボットの実用化が見えてくるとして、足元の業績は懸念されていた中国のスローダウンもなく堅調、ヘマトロジーは盤石と解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を9500円から9800円に引き上げている。
■東京海上 <8766> 4,643円 +33 円 (+0.7%) 本日終値
東京海上ホールディングス<8766>が続伸。東海東京調査センターが1日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、株高を支援している格好だ。11月27日に開催された経営説明会で18年3月期をターゲットとする中期経営目標の上方修正を発表しており、同調査センターではこれを評価している。
■アステラス製薬 <4503> 1,754.5円 +5 円 (+0.3%) 本日終値
アステラス製薬<4503>が続伸。ゴールドマン・サックス証券は1日、同社株の投資判断を「買い」から強い買い推奨を意味する「買い(コンビクション・リスト)」に引き上げた。目標株価は2200円としている。「前立腺がん治療剤『イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)』の成長ポテンシャルが看過されている」とみている。同証券では、「イクスタンジの売上高は化学療法前CRPC(去勢抵抗性前立腺がん)領域でのシェア上昇を主因に15年度20億ドルから19年度36億ドルまで拡大する」と予想。長期的には非転移性のCRPCや乳がんへの適応拡大による上乗せもあり得るとみている。また16年前半にも見込まれるLDLコレステロール低下薬の国内上市や、骨粗しょう症治療剤、腎性貧血治療剤などのデータ開示といった開発パイプラインの進展も株価見直しの契機になるとみている。
■新日鐵住金 <5401> 2,551.5円 +6.5 円 (+0.3%) 本日終値
新日鉄住金<5401>が小幅続伸。クレディ・スイス証券では、鉄鉱石など原料価格の下落により鉱山権益(持分法利益)の下振れや在庫評価損拡大懸念が台頭していると指摘。原油市況下落によるシームレスパイプなどエネルギー関連製品の下振れ懸念により、下方修正後の会社計画に対しても未達リスクが高いと考え、16年3月期営業利益予想を2750億円から1650億円に引き下げた。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を2400円から2150円に引き下げている。
■ネクソン <3659> 1,974円 +2 円 (+0.1%) 本日終値
ネクソン<3659>が小幅に続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、過去最多のプロダクトラインナップによるプロダクトポートフォリオ体制を実現することによる効果や戦略的パートナーシップが加速することによる地域展開のバランス化、14年以降の経営陣新体制による事業プロセス見直しの効果は十分に織り込まれていないと指摘。16年上期の配信開始を予想する「アラド戦記」モバイルが大型化する可能性は十分にあると考え、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価を2000円から2300円に引き上げている。
●ストップ高銘柄
石井工作研究所 <6314> 365円 +80 円 (+28.1%) ストップ高 本日終値
アイビー化粧品 <4918> 406円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
アークコア <3384> 420円 +80 円 (+23.5%) ストップ高買い気配 本日終値
太洋工業 <6663> 608円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
アプリックス <3727> 923円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース