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【市況】2日の株式相場見通し=2万円回復で一服商状、目先的な達成感で利益確定売り

 2日の東京株式市場は、きのうの日経平均株価が大引けに掛けての一段高により、約3カ月ぶりに2万円を更新したことで、目先的な達成感から利益確定の売りが予想されるため、軟調な展開となりそうだ。
 市場関係者からは「高値引けでの2万円乗せで、先高を期待する向きもあるが、欧州中央銀行(ECB)理事会での量的金融緩和については、かなりの部分を既に織り込んでおり、それによる追い風は限定的となりそうだ。ここから買い上がる好材料を探し難いのも確か」との見方が出ていた。
 1日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比168.43ドル高の1万7888.35ドルと3日ぶりに反発した。現地3日開催の欧州中央銀行(ECB定例理事会での追加的な金融緩和への期待感から買いが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前日比47.640ポイント高の5156.306と反発した。
 2日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=122円90銭台での推移となっている。
 日程面では、11月のマネタリーベース、30日時点での給油所の石油製品価格に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、11月のユーロ圏消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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