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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~2万円処での値固め、出遅れている銘柄やセクターへの見直しへ


2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:2万円処での値固め、出遅れている銘柄やセクターへの見直しへ
■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の売り越し
■前場の注目材料:車のライト、自動点灯機能の義務化を検討


■2万円処での値固め、出遅れている銘柄やセクターへの見直しへ

2日の東京市場は、前日の日経平均が節目の2万円を回復したこともあり、強弱感が対立しやすいだろう。1日の米国市場は、NYダウ、ナスダックともに上昇した。欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和への観測から、米市場へも資金が流入した格好であろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の19990円だった。

1日の日経平均は大引けにかけてのインデックス買いの影響を受けて、約3ヵ月半ぶりに節目の2万円を回復した。インデックス売買であっさり回復したため、全員参加型で押し上げたという印象はなく、達成感にはつながらないだろう。

ただし、20000-20800円水準は5月から8月までもち合いが続いていた水準であり、戻り待ちの売り圧力も意識されやすい水準である。ECB理事会を控えているほか、米国でもADP雇用報告など重要な経済指標の発表を控えるなか、積極的に上値を追いづらい面もあるだろう。

そのため、日経平均は2万円処での値固め的な展開を意識しておきたい。強いトレンドが続いていた銘柄に対してはいったん利益確定が出やすい。一方で、先高感が強い中であり、ここからは、相対的に出遅れている銘柄やセクターへの見直しに向かわせよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き300万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1510万株、買い1210万株、差し引き300万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月25日(水):850万株の売り越し
11月26日(木):190万株の買い越し
11月27日(金):120万株の買い越し
11月30日(月):270万株の売り越し
12月 1日(火):170万株の売り越し


■前場の注目材料

・米感謝祭の小売りチェーン週間売上高、前年比3.4%増
・北京、PM2.5今季最悪
・車のライト、自動点灯機能の義務化を検討
・ユーグレナ<2931>ミドリムシを航空燃料に、横浜に実証プラント

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 11月マネタリーベース(10月:前年比+32.5%)
・10:30 岩田日銀副総裁講演(岡山)

<海外>
・09:10 スティーブンス豪準備銀行総裁講演(経済見通し)
・09:30 豪・7-9月期GDP(前年比予想:+2.4%、4-6月期:+2.0%)
・10:00 ブレイナード米FRB理事講演

《SY》

 提供:フィスコ

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