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【市況】2万円処での値固め、出遅れている銘柄やセクターへの見直しへ/オープニングコメント


 2日の東京市場は、前日の日経平均が節目の2万円を回復したこともあり、強弱感が対立しやすいだろう。1日の米国市場は、NYダウ、ナスダックともに上昇した。欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和への観測から、米市場へも資金が流入した格好であろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の19990円だった。

 1日の日経平均は大引けにかけてのインデックス買いの影響を受けて、約3ヵ月半ぶりに節目の2万円を回復した。インデックス売買であっさり回復したため、全員参加型で押し上げたという印象はなく、達成感にはつながらないだろう。

 ただし、20000-20800円水準は5月から8月までもち合いが続いていた水準であり、戻り待ちの売り圧力も意識されやすい水準である。ECB理事会を控えているほか、米国でもADP雇用報告など重要な経済指標の発表を控えるなか、積極的に上値を追いづらい面もあるだろう。

 そのため、日経平均は2万円処での値固め的な展開を意識しておきたい。強いトレンドが続いていた銘柄に対してはいったん利益確定が出やすい。一方で、先高感が強い中であり、ここからは、相対的に出遅れている銘柄やセクターへの見直しに向かわせよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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