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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円前後で推移か、米国株高がリスク回避の円買い抑制も


12月1日のドル・円は東京市場では123円28銭から122円64銭で推移。欧米市場でドルは123円20銭から122円77銭で推移し、122円87銭で引けた。

本日2日のドル・円は123円前後で推移か。米長期金利は低下したが、米国株高を意識してリスク回避的な円買い拡大の可能性は低いとみられる。

2日発表予定の11月ADP全米雇用報告は、米労働省が4日に発表する11月雇用統計の参考指標となる。ADP雇用報告の市場予想は前月比+19万人で10月実績の+18.2万人をやや上回る見込み。予想通りならば、市場は米12月利上げを完全に織り込むことになるとの声が聞かれている。

しかしながら、1日発表された11月の米ISM製造業景況指数は市場予想の50.5を大きく下回る48.6となり、2009年6月以来の水準まで低下したことで利上げペースは極めて緩やかなものになるとの思惑が浮上している。

また、ISM製造業景況指数における価格指数は10月の39.0から35.5に低下した。市場予想の40.0を大幅に下回っており、この分野における物価上昇の兆候は全く見られない。利上げ開始によってインフレ期待は大幅に抑制される可能性があり、追加利上げの時期について予断を持つことは難しくなりそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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