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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:ダウは168ドル高、堅調な経済指標を好感


■NY株式:ダウは168ドル高、堅調な経済指標を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :17888.35  終値 :5156.31
前日比:+168.43   前日比:+47.64
始値 :17719.72  始値 :5129.64
高値 :17895.50  高値 :5156.31
安値 :17719.72  安値 :5120.17

1日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は168.43ドル高の17888.35、ナスダックは47.64ポイント高の5156.31で取引を終了した。中国の11月製造業景況指数が節目となる50を割り込み、同国の追加緩和期待が強まったことでアジア株が全面高となり、買いが先行。米国の経済指標が概ね堅調な内容となったことも好感され、終日堅調推移となった。11月ISM製造業景況指数は予想を下振れたものの、12月の利上げに影響を与える内容ではないとの見方が優勢となった。セクター別では全面高となり、ヘルスケア機器・サービスやソフトウェア・サービスの上昇が目立った。

ネット小売のアマゾン(AMZN)は前週末にタブレットなど自社製端末の売上が過去最高を更新したと発表し、上昇。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。アメリカン航空(AAL)は、地上スタッフの賃上げで労働組合と合意に達したことが好感され上昇。

11月は感謝祭後から本格化する年末商戦を前に、自動車の買い控えが起こる時期だが、フォルクスワーゲンとホンダを除いて前年同期で販売台数が上昇しており、11月としては2001年以来の販売台数となる見通し。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は122円87銭、ISM製造業指数がリセッション時水準に悪化

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円20銭から122円77銭へ下落し122円87銭で引けた。米国の11月ISM製造業景況指数が景気後退時以来の水準まで悪化したため、年内の利上げ観測によるドル買いが後退した。

ユーロ・ドルは、1.0597ドルから1.0637ドルへ上昇して1.0633ドルで引けた。米国の年内の利上げ観測後退で、債券利回り低下に伴うドル売りが再燃した。ユーロ・円は、130円80銭へ上昇後、130円30銭へ反落した。戻り高値では、欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて、根強い追加緩和観測に伴うユーロ売りに上値が抑制された。ポンド・ドルは、1.5095ドルへ上昇後、1.5051ドルへ反落。ドル・スイスは、1.0255フランへ下落後、1.0302フランへ上昇した。


■NY原油:反発で41.85ドル、株高、在庫統計の減少予想などで切り返す

NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:41.85↑0.20)。41.19ドルを安値に、42.23ドルまで上昇した。4日(金)に開催予定の石油輸出国機構(OPEC)の定例総会では、価格の下支えより市場シェアの維持を優先するとの見方が広がり、売りが一時優勢になったもよう。

しかし、米国の11月ISM製造業景況指数の急低下にも、NYダウが堅調推移を維持していたこと。2日(水)発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、国内全体の在庫は減少が予想されていることで、原油は引け際に急速に切り返したとみられる。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.80ドル +0.370ドル(+2.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.26ドル +0.960ドル(+2.80%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.08ドル +3.060ドル(+1.61%)
インテル(INTC)      35.09ドル +0.320ドル(+0.92%)
アップル(AAPL)      117.34ドル -0.960ドル(-0.81%)
グーグル(GOOG)      767.04ドル +24.44ドル(+3.29%)
フェイスブック(FB)    107.12ドル +2.880ドル(+2.76%)
キャタピラー(CAT)     71.56ドル -1.090ドル(-1.50%)
アルコア(AA)       9.47ドル +0.105ドル(+1.12%)
ウォルマート(WMT)     58.99ドル +0.150ドル(+0.25%)
スプリント(S)       3.63ドル -0.005ドル(-0.14%)

《NO》

 提供:フィスコ

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