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【市況】<株式トピックス>=日経平均2万円回復でも過熱感は限定的の声

 1日の東京株式市場は終始買い優勢、一時伸び悩む場面もあったものの、大引け間際に買いに勢いがつき日経平均株価は8月20日以来、約3カ月ぶりに終値で2万円大台を回復した。終値は前日比264円93銭高の2万12円40銭と3日ぶり急反発。
 先週は、何度も2万円寸前まで上昇したものの突破することができず今週に持ち越しとなっていた壁を大引けで「意外とあっけなく突破した」(市場関係者)。
 日経平均が2万円を突破したことで、今後年末にかけて、6月24日の取引時間中につけた年初来高値2万952円の奪回が視野に入ってくる。
 政府は、焦点となっている法人税率の引き下げや補正予算の執行、さらに消費税の軽減税率など来年夏の参院選(衆参同時選の可能性も出てきた)に向けて、可能な経済政策を相次いで発動してくる可能性がある。
2万952円を超えてくると、19年ぶりの高値水準となることから、再び上値圧迫の少ないゾーンに突入することにもなる。
 市場関係者からは「東証1部の騰落レシオ25日移動平均線(122%台)など株価指標面で買われ過ぎのシグナルは出ているものの、市場エネルギー的には、達成感につながるような過熱感は限定的といえる」との見方が出ていた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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