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【市況】1日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と続伸、人民元のSDR採用決定などを好感


1日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.90ポイント(0.32%)高の3456.31ポイントと続伸した。上海A株指数は11.42ポイント(0.32%)高の3618.81ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が1.09ポイント(0.29%)高の382.35ポイント、深センB株指数が14.71ポイント(1.23%)高の1214.56ポイントで引けた。

朝安の後に買われる流れ。寄り前発表の11月・中国製造業PMIが3年3カ月ぶりの低水準に落ち込んだことや、新規株式公開(IPO)再開に伴う需給悪化懸念などで売られたものの、大きく売り込む動きにはつながらず、引けにかけてプラスに転じた。上海総合指数は先週末に急落していたため、値ごろ感が意識されている。

国際通貨基金(IMF)が11月30日、人民元を特別引出権(SDR)構成通貨へ来年10月に採用することを正式決定したことがプラス材料。日本円を上回る比重で組み入れられる。政策に対する期待感も持続。今月の上旬から中旬にかけて、翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」が開かれる予定だ。

業種別では、不動産株の上げが目立つ。大手の保利地産(600048/SH)がストップ高で引けた。中国主要100都市の住宅価格が11月まで、7カ月連続で前年同月を上回ったことが材料視されている。ゼネコンや建材などインフラ関連株も買われた。バイオ医薬関連株や消費関連株、自動車株、空運株などもしっかり。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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