1日の東京株式市場は終始買いが優勢、途中緩む場面もあったが、引け際に買いに勢いがつき日経平均株価は約3カ月ぶりに2万円大台を回復した。
大引けの日経平均株価は前日比264円93銭高の2万12円40銭と3日ぶり急反発。東証1部の売買高概算は20億5018万株、売買代金概算は2兆4304億3000万円。値上がり銘柄数は1338、対して値下がり銘柄数は458、変わらずは125銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方買い優勢で始まり、その後は次第高の展開に。前場取引時間中に発表された中国PMIが事前の市場コンセンサスを下回ったことや、外国為替市場で円高傾向に振れたことなどで日経平均はいったん伸び悩んだ。しかし、アジア株が総じて堅調を保ったことが買い安心感を誘い、全般は下値も固く、逆に買い戻しの動きを誘発する結果となった。今週は金融緩和が俎上に載るECB理事会や、米11月の雇用統計発表など重要イベントを控え様子見ムードも指摘されていたが、政策期待を背景に個別株物色意欲は強く、相場全体の上値指向が浮き彫りとなった。
個別では、三菱UFJ<
8306>が堅調、野村HD<
8604>も買われた。日立<
6501>、三菱重<
7011>も物色された。東京製綱<
5981>が急動意、信越ポリマ<
7970>、DIC<
4631>なども値を飛ばした。三浦工<
6005>、ルネサス<
6723>が買われ、オカモト<
5122>も大幅高。半面、日産自<
7201>が冴えず、カシオ<
6952>も軟調。ライオン<
4912>が急落、ハローズ<
2742>、長野計器<
7715>も大幅安。ネクスト<
2120>、日清紡HD<
3105>の下げもきつい。
出所:
株式経済新聞(株式会社みんかぶ)