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【市況】1日の株式相場見通し=手掛かり不足で売り先行、重要イベント控えて慎重姿勢

 1日の東京株式市場は名実ともに師走相場を迎えるが、買い手掛かり材料不足の地合いのなかで手控えムードが続き、日経平均株価は続落となりそうだ。また、前日の米株式市場の続落もマイナス材料となりそうだ。
 市場関係者からは「先週後半に日経平均株価が2万円を目前にしながら、大台回復を達成できなかったことで、参加者の心理がやや弱気に傾いているようだ」との見方が出ていた。
 また、今週は現地3日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、ドラギ総裁の量的緩和に向けての姿勢が注目されるなど、重要なイベントが相次ぐことから、投資家は慎重な投資姿勢で臨まざるを得ない。
 11月30日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比78.57ドル安の1万7719.92ドルと続落した。全般に手掛かり材料不足のなかで、これまで期待感から買い進まれてきた個人消費関連の銘柄を中心に利益確定の売りが先行した。ナスダック総合株価指数は、前営業日比18.859ポイント高の5108.666と4日ぶりに反落した。
 1日早朝の東京株式市場では、1ドル=123円20銭台と前日に比べてやや円安・ドル高が進行している。
日程面では、7~9月期の法人企業統計、11月の大手百貨店売上高速報、11月の新車販売台数に注目。海外では、米11月の新車販売台数、中国11月の製造業PMI、中国11月の財新のPMI、ユーロ圏10月の失業率、ブラジル7~9月期の実質GDPが焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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