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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~方向感の掴みづらい展開だが個人の物色は活発


1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:方向感の掴みづらい展開だが個人の物色は活発
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:外国人旅行者受け入れの整備費用を補助へ


■方向感の掴みづらい展開だが個人の物色は活発

1日の東京市場は方向感の掴みづらい相場展開になりそうである。30日のNY市場は、欧州中央銀行(ECB)理事会やイエレンFRB議長による議会証言、雇用統計など週後半に重要イベントを多く控えて様子見ムードとなり、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の19790円だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から、前日の下げに対する自律反発はみられそうだが、その後は5日線辺りが上値抵抗として意識されよう。また、市場反応は限られるとみられるが、中国では製造業PMI、非製造業PMI、財新製造業PMI、財新サービス業PMI、財新総合PMIなどの発表を控えている。結果を見極めたいとする手控えにつながりそうである。

もっとも個人主体の物色意欲は強い。前日の規模別指数をみても、大型、中型株指数は2ケタの下落となる一方で、小型株指数はプラスだった。マザーズ指数、ジャスダック平均もプラス圏で推移しており、中小型株を中心とした個別材料株に資金が向かいやすいだろう。

その他テーマ性としては、COP21を受けた環境関連のほか、政府は外国人旅行者受け入れの整備費用を補助する方針を決め、今年度の補正予算に盛り込むと伝えられており、ホテル・旅館整備のほか、民泊関連などへの波及も意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1370万株、買い1430万株、差し引き60万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月24日(火):170万株の売り越し
11月25日(水):850万株の売り越し
11月26日(木):190万株の買い越し
11月27日(金):120万株の買い越し
11月30日(月):270万株の売り越し


■前場の注目材料

・サイバーマンデー、オンライン売上18%以上の伸び予想
・外国人旅行者受け入れの整備費用を補助へ
・クリーンエネルギー開発、5年間で投資倍増へ
・JDI<6740>シャープ液晶子会社化、出資へ機構検討

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 7-9月期法人企業統計・設備投資(前年比予想:+2.2%、4-6月期:+5.6%)

<海外>
・09:30 豪・7-9月期経常収支(予想:-165億豪ドル、4-6月期:-190億豪ドル)
・10:00 中・11月製造業PMI(予想:49.8、10月:49.8)
・10:00 中・11月非製造業PMI(10月:53.1)
・10:45 中・11月財新製造業PMI(予想:48.3、10月:48.3)
・10:45 中・11月財新サービス業PMI(10月:52.0)
・10:45 中・11月財新総合PMI(10月:49.9)
・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(2.00%で据え置き予想)

《SY》

 提供:フィスコ

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