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【市況】30日の米国市場ダイジェスト:ダウは78ドル安、軟調な経済指標が上値抑える


■NY株式:ダウは78ドル安、軟調な経済指標が上値抑える

NYダウ       ナスダック
終値 :17719.92  終値 :5108.67
前日比:-78.57    前日比:-18.86
始値 :17802.84  始値 :5139.58
高値 :17837.24  高値 :5141.36
安値 :17719.79  安値 :5098.70

30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は78.57ドル安の17719.92、ナスダックは18.86ポイント安の5108.67で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)理事会やイエレンFRB議長による議会証言、雇用統計など週後半に重要イベントを多く控えて様子見ムードとなった。11月シカゴ購買部協会景気指数や10月中古住宅販売仮契約が予想を下振れたことも上値を抑えた。セクター別では、半導体・半導体製造装置やエネルギーが上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや運輸が下落した。

ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は一部アナリストによる投資判断及び目標株価引き下げを受け、下落。買収手続きを進める事務用品小売のステープルズ(SPLS)とオフィスデポ(ODP)は当局がアンチラスト法の観点から買収を認めない方向で検討しているとの報道を受け、両社とも売られた。一方でソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)やフィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。

アップルウォッチの登場以降、スイスの時計販売・輸出の不振が続いているが、スウォッチ・グループはカード決済ネットワークのビザ(V)との提携を発表し、スマートウォッチで巻き返しを狙っている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は123円11銭、米年内の利上げ観測&実需でドル続伸

30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円00銭へ弱含んだのち、123円34銭へ上昇し123円11銭で引けた。米国の11月シカゴ購買部協会景気指数や10月中古住宅販売成約指数が予想を下回ったことを嫌気して、ドル売りが一時強まった。しかし、11月ダラス連銀製造業活動指数が予想を上回ったことや、根強い年内の利上げ観測によるドル買いが下値を支えた。

ユーロ・ドルは、1.0585ドルから1.0558ドルへ下落して1.0564ドルで引けた。ドイツの小売が予想外のマイナスに落ち込んだことや、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控えて根強い追加緩和観測を受けたユーロ売りが継続した。ユーロ・円は、130円30銭へ上昇後、130円02銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.5009ドルから1.5069ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0315フランから1.0259フランへ下落した。


■NY原油:続落で41.65ドル、OPEC総会への警戒感から買い先行も失速

NY原油は続落(NYMEX原油1月限終値:41.65↓0.06)。42.61ドルまで上昇した後、41.52ドルまで下落した。12月4日に予定される石油輸出国機構(OPEC)の定例総会開催を控え、ロシアなど非加盟国と協調減産で合意する可能性への警戒感から、原油の買いが先行したとの見方。

しかし、米FRBの12月利上げ観測からドル高傾向が続いていることで(ユーロ・ドル一時1.0558ドルまで下落)、割高感による原油の売りも出たとみられ、引けにかけて下落に転じた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.44ドル -0.040ドル(-0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.31ドル +0.530ドル(+1.57%)
ゴールドマン・サックス(GS)189.95ドル +0.125ドル(+0.07%)
インテル(INTC)      34.77ドル +0.310ドル(+0.90%)
アップル(AAPL)      118.30ドル +0.490ドル(+0.42%)
グーグル(GOOG)      742.60ドル -7.660ドル(-1.02%)
フェイスブック(FB)    104.24ドル -1.210ドル(-1.15%)
キャタピラー(CAT)     72.65ドル +1.430ドル(+2.01%)
アルコア(AA)       9.36ドル +0.040ドル(+0.43%)
ウォルマート(WMT)     58.87ドル -1.040ドル(-1.74%)
スプリント(S)       3.65ドル -0.075ドル(-2.01%)

《NO》

 提供:フィスコ

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