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【市況】西部セメントが急騰、安徽海螺による子会社化を好感


週明け30日の香港マーケットでは、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が急伸。前日比6.90%高の1.55香港ドルで前場の取引を終了した。

経営強化が期待される。安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)と中国西部セメントは27日引け後、共同で公告を発表し、安徽海螺セメントが西部セメントを子会社化すると報告した。西部セメントへの事業譲渡に伴い、安徽海螺セメントは代価として新株34億287万株を引き受ける。安徽海螺セメントの持株比率は51.57%となり、西部セメントの筆頭株主となる運びだ。

1株当たりの引受価格は1.35香港ドルで、西部セメントの直近終値に対して6.90%のディスカウント水準に設定された。引受総額は45億9388万香港ドル(約727億円)に上る。

譲渡するのは、陝西省中部のセメント事業。宝鶏鳳凰山、宝鶏金陵河、乾県水泥、千陽水泥の権益各100%を譲り渡す。安徽海螺セメントは一連の取引により、陝西省でのセメント生産・販売でシナジー効果が得られると説明している。

西部セメントは19日から株式売買を一時停止していたが、本日(30日)から再開した。安徽海螺セメント株は前日比0.24%高の21.05香港ドルと、小幅ながら逆行高で前場を終えている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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