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2015年11月28日09時00分

【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「下値確認しながらの師走」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は2万円目前(26日現在1万9992円高値)で足踏みだが、崩れぬ強い相場に売り方も根負け気味で、関係者からは「年末は高値引け」の声も出始めている。さて師走。ボーナス、年末商戦、そしてクリスマスと気勢が高まる時期である。ボーナス資金獲得のためにも関係者が強気になるのはいつものことだが、「師走=株高」をイメージするのは一般投資家にも多く、それは世界的傾向であるから日経平均の年末高も十分期待される。

◆日銀のETF買いが断続的(11月だけで6回)に入っており、下げない相場(PKO相場)を演出している。年3兆円という日銀のETF買い枠はあと2600億円ほど残しており、この傾向はまだ続く可能性がある。また、先物などで売っていた向きがショートカバー(買い戻し)を余儀なくされ、それも下支えの一因になっている。

◆だが、日本株のテクニカルは過熱を帯びた状態が続く。26日現在、サイコロは9勝3敗=75%で、警戒ゾーンとされる75%以上が15日連続中で、最長だった6月5日までの14日連続を更新した。また、騰落レシオやRCIも高値圏に集まってきた。

◆チャートでは、テクニカルよりもトレンドが優先されるものの、過熱を無視した上昇は「上げれば上げるほどリスクを高める」のも事実だろう。夏場の急落も6月まで強引な上げ相場の反動だったと言える。その意味で、いま10月から下値を支えている「下値抵抗線」には注意を払っておきたい。

◆12月といえば11日のメジャーSQも需給面でポイントになりやすい。また、買い戻しを余儀なくされたヘッジファンドが決算を終え、どう動いてくるのかもポイントになる。上昇基調が続いているうちは「買い対応」で構わないが、皆が強気に傾く師走だけに、下値抵抗線を割ると07年の如く「落とし穴」が待っていることも否めない。一歩一歩下値を確認しながら進みたい師走である。

(11月26日 記、毎週土曜日9時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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