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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2万円まで6円に迫るも伸び悩む、強弱材料で売り買い交錯

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均が前週まで5週続伸し節目の2万円目前まで買い進まれていただけに利益確定売りに押される場面もあったものの、小幅に5日続伸してスタート。海外ヘッジファンドの買い戻しや補正予算など政策期待の買いが続伸を後押しした。
 その後は国内での政策期待の買い意欲に対して、トルコによるロシア軍機の撃墜やチュニジアでのテロ発生など地政学リスクを懸念する売りが交錯し、方向感に乏しい展開となった。
 週末は寄り付き直後に日経平均は反発し2万円まで6円に迫る場面もあったものの、中国・上海株式相場が急落したことで下落に転じて反落した。前日に続き、2万円を目前に伸び悩み、2万円を突破できず足踏みする格好となった。

 日経平均は、前週比4円(0.02%)高の1万9883円とわずかながら上昇を確保し6週続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は207円と前週の707円から大幅に縮小した。

 来週も国内での政策期待と欧州など海外情勢といった強弱材料が交錯する展開が想定され、2万円突破するかはその状況次第だ。重要イベントとしては国内では30日朝に発表される10月鉱工業生産が注目される。海外では12月1日10時に発表される中国の11月製造業PMIや3日開催のECB理事会に注視が必要であろう。特にECB理事会では追加金融緩和に踏み切る可能性がある。


◆マーケット・トレンド(11月23日~11月27日)

【-】 11月23日(月)―― 休場(勤労感謝の日)

【↑】 11月24日(火)―― 政策期待で5日続伸、2万円に一時46円まで迫る
 日経平均 19924.89( +45.08)  売買高20億6209万株 売買代金 2兆2809億円

【↓】 11月25日(水)―― 6日ぶりに反落、地政学リスクが意識され利益確定売り
 日経平均 19847.58( -77.31)  売買高20億0765万株 売買代金 2兆1891億円

【↑】 11月26日(木)―― 薄商いの中、2万円に肉薄も伸び悩む
 日経平均 19944.41( +96.83)  売買高18億6827万株 売買代金 2兆0739億円

【↓】 11月27日(金)―― 2万円を目前に反落、短期過熱が警戒され利益確定売り
 日経平均 19883.94( -60.47)  売買高18億5165万株 売買代金 1兆9929億円

◆セクター・トレンド(11月24日~11月27日)

(1)原油反発で国際石開帝石 <1605> など鉱業株は続伸する一方、
  JAL <9201> など空運、王子HD <3861> などパルプ・紙株は大幅安
(2)ファストリ <9983> など小売り、電通 <4324> などサービスといった内需株は値を保つ
(3)輸出株はクボタ <6326> など機械、トヨタ <7203> など自動車は底堅いものの
  日電産 <6594> 、村田製 <6981> など電機株は反落
(4)三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券といった金融株は売られた
(5)「アップルが有機ELパネル採用」で
  Jディスプレ <6740> 、シャープ <6753> など液晶関連が売られる一方、
  保土谷 <4112> など有機EL関連と平田機工 <6258> [JQ]など韓国LG関連に買い殺到

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