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【市況】<株式トピックス>=東証1部デビュー銘柄が健闘

 27日の東京株式市場は買い優勢でスタートしたものの、前日同様に2万円大台回復目前でブレーキがかかり、前場後半以降は急速に値を消す展開となり、日経平均株価終値は前日比60円47銭安の1万9883円94銭と反落し、2万円奪回は来週以降にお預けとなった。
 また、東証1部の売買代金は1兆9929億円と、活況の目安とされる2兆円を10月22日以来約1カ月ぶりに下回った。前日の米国株市場は感謝祭の祝日に伴い休場で、海外投資家などの参加が限られ、売買エネルギーが極端に低下したためだ。
 そんな閑散相場のなかで、市場関係者の注目を集めたのが、指定変更できょうから東証1部市場にデビューした銘柄群だ。
 日本マイクロニクス<6871>は一時、前日比120円高の1297円まで買われ終値は同97円高の1274円。ダブル・スコープ<6619>も同115円高の3535円まで買われ、終値は同55円高の3475円と買い人気を集めた。また、さくらインターネット<3778>は、事前に株価が上昇していたこともあってか、終値は前日比2円高の300円にとどまったもののプラスで引けた。
 この3銘柄とも、きょう27日付で東証1部指定となった。TOPIX(東証株価指数)連動型ファンドなどの買い需要の発生が見込まれることから、すでに先回り買いする動きも出ていた。マイクロニクスは約1か月ぶりの高値水準で、10月26日につけた年初来高値1344円を射程にとらえ、ダブル・スコープは今月24日につけたばかりの上場来高値3620円を視界に入れている。
 現時点で、東証が公表している今後の1部指定予定の銘柄には、タカキタ<6325>(12月4日)、扶桑化学工業<4368>(12月7日)、ナガワ<9663>(12月17日)、中広<2139>(12月22日)がある。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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