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【特集】モバファク Research Memo(2):着信メロディからスタート、位置ゲームで成長が加速


■会社の概要・沿革

モバイルファクトリー<3912>は、位置ゲームなどの開発・運用、着信メロディや占いなどのサイトを運営するモバイルサービス提供会社。「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること。それが株式会社モバイルファクトリーの存在意義である」というミッションのもと、ユーザーが感動するコンテンツを提供することを経営方針としている。モバイルコンテンツのうち、ニーズの高いゲーム分野へリソースを集中する戦略を採っており、特定のゲーム分野で日本一になることを目標として掲げている。ゲーム開発の資金調達、位置ゲームの協業先である鉄道会社、旅行会社などに対する知名度の向上を狙い2015年3月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場した。

同社の前身はモバイル/インターネットの将来性を強く感じた宮嶌裕二氏※が2001年10月に設立した有限会社モバイルファクトリーで、2003年4月に株式会社モバイルファクトリーヘ組織変更した。
※同氏は19歳のとき、実家が経営していた美容室が倒産した辛い経験から、「大切な人を守るために起業して経済力を付けよう」と決意。起業家として尊敬する孫正義氏のソフトバンク(株)(現:ソフトバンクグループ<9984>)(1995年入社)、サイバーエージェント<4751>(1999年入社)を経て、2001年8月に起業を決断。「無借金経営」をモットーとし、リスクとリターンのバランスを考え、着実に利益を出す経営を行っている。

2002年2月に着信メロディASPサービス「melop♪」をリリースしたのを皮切りに、携帯電話向けの着信メロディサイト、占いサイトの運営などのモバイルコンテンツサービスを基幹事業として安定的な成長を続け、事業基盤を確立する。

プラットフォームのオープン化の動きに対応し、2009年12月にゲームアプリなどのソーシャルアプリサービスを開始。当初は、スマートノベルを始めとする様々なジャンルのブラウザー(Webアプリ)※1ゲームの開発に取り組む。2011年3月にGREE Platformで「駅奪取」の提供を開始したほか、同年12月には位置情報サービスプラットフォーム「コロプラ」へも参入し、「駅奪取PLUS」の位置ゲームを相次いでリリース。さらに、2014年5月にフジ・メディア・ホールディングス<4676>グループの(株)フジテレビジョンと業務提携、同年6月には「駅メモ!」をリリースし、成長が一段と加速する傾向にある。なお、2015年7月に位置ゲーム、ネイティブアプリ※2分野の強化、意思決定の迅速化を狙い戦略的子会社として(株)ジーワンダッシュを設立した。
※1ブラウザーを利用し、インターネット経由でアプリを利用するため、ダウンロードが不要なアプリケーション。
※2App Store、Google Playなどのマーケットを通じて端末にダウンロードして利用するアプリケーション。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《RT》

 提供:フィスコ

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