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【材料】住友金属鉱山が3日続伸、LME銅先物反発やニッケル先物続伸を買うも上値は削られる格好に・・

 住友金属鉱山<5713>が3日続伸。16日には非鉄金属市況安から1年ヵ月ぶり安値水準に下げていたが、26日のLME銅は急反発し23日の年初来安値から浮上、加えて、ニッケル先物も大幅高で3連騰となったことが買い材料視されたもよう。先物急反発、ニッケル先物の3日続伸を手掛かりに打診買いなどが向かっているようだ。前場には58円高の1441円を付ける場面があったが、その後は、ゆっくりだが上値が削られる格好となった・・。

 ただ、上値を窺うには不安材が・・。銅、ニッケル価格の下落により収益は悪化、円が強含み展開となっていることも上値の重し。11日の今上期決算発表時には、パソコン向け素材の落ち込みや銅など在庫評価損の発生を受け、通期連結経常利益予想を従来予想比42.6%減の850億円(前期比51.2%減)と減額修正し、1株当り配当も17円減配し37円に引き下げた。アメリカが12月利上げ予定にあるうえ、チリのシエラゴルダ銅鉱山では生産トラブルが発生しており、12月予定のフル稼働が遅れる可能性もあるとの報道も懸念材料に・・。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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