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【経済】中国の無戸籍者1300万人、全人口の1%に


中国政府は今後、無戸籍者問題への対策を強化する見通しだ。中国の無戸籍者は現在、全人口の1%に当たる1300万人に上るとされる。彼らの権利をどのように保護していくのかが今後の課題となっている。政府系メディアが24日付で伝えた。

無戸籍者のうち約6割は、「一人っ子政策」によるものとみられている。従来の制度では、2人目以上の子供が生まれた場合、罰金を支払わなければ戸籍を取得できなかったためだ。戸籍がないと、「実名制」が導入されている航空機や高速鉄道に乗ることができないほか、公立幼稚園に入ることもできない。無料ワクチンの接種も受けられないという。

公安部は21日、同問題に関する会議を開き、憲法で保障されている基本的人権をいかに保護し、社会の公正性と安定性をいかに確保していくか、さまざまな角度から議論された。また、福建省で2008年以降、2人目以上の子供が生まれた場合でも無条件に戸籍を取得できる制度が採用され、50万人の新戸籍者が誕生したことなども報告された。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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