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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~海外フロー限られ19900円を挟んでの狭いレンジ取引に


26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:海外フロー限られ19900円を挟んでの狭いレンジ取引に
■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の買い越し
■前場の注目材料:一億総活躍緊急対策案の取りまとめ


■海外フロー限られ19900円を挟んでの狭いレンジ取引に

26日の東京市場は引き続きこう着感の強い相場展開になろう。25日の米国市場は感謝祭を26日に控えて閑散取引となる中、NYダウは1ドル高だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の19930円。海外勢のフローが限られることもあり、本日も19900円を挟んでの狭いレンジ取引になりそうだ。

政府は25日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の政策大綱を決定した。農業の競争力強化や中小企業の海外展開支援策などを盛り込んでいる。また、きょう26日は一億総活躍社会の実現に向けて、国民会議を開いて、緊急対策を取りまとめる。テロへの警戒、中東情勢などの外部リスクを避けたい流れもあり、TPPや一億総活躍といった政策関連などに関心が集まりそうである。

なお、日銀は25日、10月30日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。9人の政策委員は新興国経済や物価の下振れリスクが大きいとの認識を共有しており、追加緩和への期待感が高まりやすい。そのため、下値の堅さは引き続き意識されやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り660万株、買い850万株、差し引き190万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月18日(水):430万株の買い越し
11月19日(木):10万株の売り越し
11月20日(金):410万株の売り越し
11月24日(火):170万株の売り越し
11月25日(水):850万株の売り越し


■前場の注目材料

・TPP大綱受け補正予算案に農家支援策調整
・一億総活躍緊急対策案の取りまとめ
・日精工<6471>案内用ロボレンタル、実用機開発
・村上氏強制捜査、黒田電気<7517>、三信電気<8150>、エクセル<7591>など前日急落


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪・7-9月期民間設備投資(前期比:-2.9%、4-6月期:-4.0%)

《SY》

 提供:フィスコ

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