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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台後半で推移か、地政学的リスク増大への警戒感低下でリスク回避の円買い一服


25日のドル・円は東京市場では122円26銭から122円58銭で推移。欧米市場でドルは一時122円93銭まで反発し、122円69銭で引けた。

本日26日のドル・円は主に122円台後半で推移か。トルコとロシアのすみやかな関係改善は期待できないものの、軍事衝突は回避されるとの見方が多い。中東地域における地政学的リスク増大に対する過剰な警戒感は低下しており、リスク回避的な円買いは一服する見込み。

報道によると、トルコのダウトオール首相は、与党公正発展党の議会内会派での会合で「今回の事件後にロシアとの関係断絶や緊張関係に入ったりするつもりは、我々にはないし、あり得ない」と述べている。二国間の関係が一段と悪化し、軍事衝突に発展するリスクは高くないとの見方が広がっている。

また、オランド仏大統領は24日にオバマ米大統領と会談し、トルコ軍によるロシア軍機撃墜事件に関して「最優先事項は両国間の緊張緩和」との認識で一致している。26日にはフランスとロシアの首脳会談が予定されており、ロシア軍用機撃墜などについて意見交換されるものとみられている。

ただし、米国とフランスは、シリア内戦を解決するためにはアサド政権の退陣が必要との立場を変えていない。この点についてアサド政権を支援するロシアと対立している。過激派組織イスラム国(IS)に対する欧米とロシアの連携が失われた場合、IS勢力の台頭を許すことにつながる可能性もあり、事態の進展については予断を許さない状況が続くことになりそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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