市場ニュース

戻る
 

【市況】<株式トピックス>=村上世彰元代表に相場操縦の疑い、保有銘柄が急落

 25日の東京株式市場で、大引け間際に黒田電気<7517>、エクセル<7591>、三信電気<8150>といった銘柄が急落した。それぞれの終値は、黒田電気=前日比195円(7.4%)安の2448円、エクセル=同98円(5.3%)安の1752円、三信電気=同109円(7.1%)安の1418円と大幅なものとなった。いずれもラスト3~4分間に急落した。
 この急落の背景は、証券取引等監視委員会が25日、旧村上ファンドを率い「物言う株主」として知られた村上世彰元代表に株価操縦の疑いがあるとして、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で、東京都内にある村上元代表の長女の自宅など関係先の強制調査に乗り出したとNHKなどが報じたためだ。
 複数の報道によると「村上氏は、上場している複数銘柄の株式を市場で大量に売るなどして株価を意図的に下げるなど相場操縦をした疑いがある」とし、証券取引等監視委員会が強制調査に入ったという。
 なかでも、黒田電気に対しては目立った動きをみせ、6月26日の定時株主総会には、娘の村上絢氏が出席し、株主還元や成長投資について質問を行った。また、8月21日の臨時株主総会では、村上世彰氏を含む4人を黒田電気の社外取締役とする提案を行ったが賛成約4割、反対約6割で否決された経緯がある。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均