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【特集】アジュバン Research Memo(5):ヘアカラー剤の取扱いサロン数を拡大し、今後の立て直しを目指す


■業績の推移

(4)ヘアカラーのテコ入れ

アジュバンコスメジャパン<4929>は2015年3月期にヘアカラー剤事業に参入し、初年度(6ヶ月間)売上目標300百万円を掲げたが、実績は34百万円と計画を大幅に下回った。今第2四半期も39百万円の計画に対して36百万円の実績であった。同社がヘアカラー剤参入当初に想定したそろばん勘定は、ロイヤルサロン1,200店がカラー剤を半期25万円販売すれば、「1,200店×半期25万円×2=年間600百万円」であった。しかし、現実には各美容サロンは先発メーカーとの間で契約しており、切り替えのタイミングなどで制約を受けるため、同社製品の取扱いサロン数が伸びなかった。

同社のヘアカラー剤取扱いサロン数は、2015年9月末段階で483店にとどまっている。同社は今後の立て直し策として、取扱いサロン数を当初の目標であった1,200店に拡大させることを目指している。2016年3月期は、後述の営業担当者講習の効果により、期末段階で700店を目指している模様だ。また店舗網拡大と合わせて、製品情報を充実させて各店舗の売上高を増大させていく方針だ。

店舗網拡大の具体策として同社は、2016年3月期から、営業担当者に対するヘアカラー剤の講習を行っている。スキンケア、ヘアケアの美容情報同様にヘアカラー剤の知識を深めていく。今後は営業担当者にカラー技術も含めた提案型営業へと切り替える方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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