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【市況】25日の株式相場見通し=買い意欲継続も地政学リスクを懸念

 25日の東京株式市場は、政策期待からの買い意欲は継続しており、日経平均株価は2万円の大台乗せを意識した展開となりそうだ。ただ、トルコ軍によるロシア軍機撃墜や、チュニジアの大統領警護隊のバスを狙ったテロ事件の発生など地政学リスクが拡大するなか、投資家のあいだには不安心理が高まっており、売り買いが拮抗する可能性もある。
 24日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比19.51ドル高の1万7812.19ドルと小幅反発した。トルコ軍によるロシア軍機の撃墜で地政学リスクが高まるなか、原油先物価格が上昇し石油関連株が買われた。米7~9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済みの前期比年率2.1%増(市場予想平均2.0%増)へと上方修正されたことも買い安心感につながったようだ。ナスダック総合株価指数は、前日比0.330ポイント高の5102.808と小幅反発した。
 25日早朝の外国為替市場では、1ドル=122円50銭台での推移となっている。
 日程面では、政府が環太平洋経済連携協定(TPP)対策とりまとめ、11月の月例経済報告、日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30日開催分)、9月の景気動向指数改定値、10月の企業向けサービス価格指数、10月の外食売上高、気象庁3カ月予報に注目。海外では、米10月の個人消費支出、米10月の新築住宅販売が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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