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【市況】<株式トピックス>=シャープ、マクドナルドの株価が堅調

 きょうの株式市場で異彩を放ったのは、大商いを伴って急伸したシャープ<6753>。一時、前週末比48円高の180円まで買われ、終値は同18円高の150円となった。
 共同通信が20日に、官民ファンドの産業革新機構が同社に出資し経営再建を支援する条件として、主力取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が債権放棄を実施する案が浮上していることが分かったと報じたことが材料視された。出資と債権放棄を組み合わせることで財務を健全化し、抜本的な再建策を進める狙いがあるとみられるという。
 もう一つ、再建途上にある日本マクドナルドホールディングス<2702>の株価も続伸した。株価は5日移動平均線を絡め急速に上値を追い、18日の高値3035円を上回り、年初来高値を更新した。10月中旬には2600円台で推移していた株価は、既に3000円台に乗せている。
 同社は業績低迷が続いているが、株価面では既にかなり織り込みが進んでいるようだ。月に20~30店ピッチで不採算店舗の閉鎖を加速させる可能性も浮上し、リストラに本腰を入れていることが買い手掛かりとなっている。さらに、信用倍率0.23倍と信用取組が大幅に売り長であることも買い戻しを誘発している大きな要因だ。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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