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【特集】<話題の焦点>=スキーシーズン到来、極上雪で訪日客人気上昇

 ウインタースポーツのシーズン本格化を控えて、スキー関連銘柄に注目が高まり出した。代表的銘柄の一つである日本スキー場開発<6040>の株価は11月中旬から急騰。連れて親会社の日本駐車場開発<2353>の上昇を招くほどだ。これからシーズンが本格化するのに伴い、物色対象の広がりも期待でき、関連銘柄には注目したい。

 特に注目したいのが、インバウンド関連としての側面だ。昨シーズンも円安や雪質の高さなどを背景に、国内スキー場の一部が外国人でにぎわったのは、さまざまなメディアで紹介された通り。極上の雪質“パウダースノー”を堪能できる場所として世界的に知られている北海道のニセコでは昨シーズン、「オーストラリアなどからのスキー客が多かったが、最近ではアジアからの客数も増えている」(ニセコエリアの広報宣伝・販促活動を行うニセコプロモーションボード)としており、今や訪日外国人客に日本のスキー場の人気ぶりがうかがえる。

 今後期待されるのは、やはり中国からのスキー客だ。今年7月、2022年の冬季五輪開催地が北京に決まったが、日本でも1972年の札幌冬季五輪をきっかけにスキーなどのウインタースポーツが大衆化した経緯があり、中国でも同様にウインタースポーツの大衆化が期待できる。その一方、現在、中国には良質な雪質のスキー場は少ないことから、日本のスキー場に押し掛ける可能性は高い。それに伴い関連銘柄にも恩恵は大きいだろう。

◆主なスキー関連銘柄

 銘柄<コード>     主な取り組み

アルペン<3028>   スポーツ用品小売り大手。売上高の8%(15年6月期)をウインター用品が占める
東急不HD<3289>  傘下の東急リゾートサービスがニセコマウンテンリゾートなど全国9つのスキー場を運営
日本スキー<6040>  白馬八方屋根スキー場など8つのスキー場を運営。キャンプ場やサバイバルゲーム場も運営
ヒマラヤ<7514>   スポーツ用品小売り大手。売上高の6%強をスキー・スノーボード用品が占める
西武HD<9024>   富良野スキー場、雫石スキー場などを運営するほか、スキー場近接のリゾート施設多い
中央バス<9085>   札幌や千歳からキロロやニセコなどスキー場のゲレンデまで直行のスキーバスを運行


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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