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【特集】【中国の視点】年金制度の維持が危うく、隠れ債務は急増


中国の年金制度の維持が危うくなっていると指摘されている。統計によると、2002年から2014年までに年金支出に対する財政補助はすでに2兆元(約40兆円)超えたという。高齢少子化の進行に伴い、年金制度は抜本的な改革に迫られている。

政府が発表した最新調査では、年金の納入不足で財政支援を受けた地区が22省市に拡大しているという。当面年金の支出に影響を与えないものの、若年労働力の減少に伴い、退職年齢の引き上げなど一連の改革に踏み切らなければ、中国の年金制度が持続しなくなると警告された。

専門家は、財政補助額の変化からみると、2010年までの9年間の補助額が年400億-2000億元に収まったが、2011年から2000億元突破した後は2013年に3000億元の大台を超えたと指摘。今後は退職年齢を迎える人は急速に増えるほか、「一人っ子政策」の撤廃が来年から開始しても労働人口になるのは20年間が必要になると強調した。今後は年金支出額の見直しや退職年齢の引き上げなどの改革を早急に進まなければ、年金制度が破綻すると警告した。
《ZN》

 提供:フィスコ

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