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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に122円台後半で推移か、欧米株安を意識してリスク選好の円売り縮小も


23日のドル・円は東京市場では122円82銭から123円26銭でやや堅調推移。欧米市場でドルは122円78銭まで下落し、122円84銭で引けた。

本日24日のドル・円は主に122円台後半で推移か。欧米諸国の株安を意識してリスク選好的な円売りはやや抑制される見込み。

英マークイット・エコノミクスが23日発表したユーロ圏の11月製造業PMIは52.8、11月サービス業PMIは54.6、11月総合PMI(製造業とサービス業を合わせた指数)は54.4となった。いずれも10月実績との比較で改善したが、ユーロの上値は重いままだった。

市場関係者の間からは、パリ同時多発テロの影響が反映されるとみられる12月分の総合PMIの数字を点検する必要があるとの声が聞かれている。欧州各国のテロ対策はそれなりに評価されているものの、フランス上院では国家非常事態宣言の3カ月延長を可能にする法改正が可決、ベルギーではテロ警戒レベルが最高度の4に引き上げられた。

テロ対策は市民の安全確保の目的で社会・経済活動を著しく制限する側面がある。消費行動も抑制される場合が多い。ユーロ圏の12月総合PMIは大幅に悪化する可能性があり、欧州中央銀行(ECB)は12月の理事会で何らかの追加緩和措置を導入する可能性は高いとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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