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【市況】NY株式:ダウは31ドル安、利上げ時期への不透明感が拡大


23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は31.13ドル安の17792.68、ナスダックは2.44ポイント安の5102.48で取引を終了した。週後半の感謝祭の祝日を前に、手控えムードとなった。主要経済指標に乏しい中、前週の上昇を受けて利益確定の売りも散見され、朝方は売り買いが交錯する展開となった。軟調な原油相場が嫌気されたほか、FRB理事が利上げに消極的な姿勢を示したことで、利上げ時期への不透明感が強まり、軟調推移となった。セクター別では、食品・飲料・タバコや小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

製薬のアラガン(AGN)と同業ファイザー(PFE)は1550億ドル規模の合併合意が報じられたが、両社とも下落。メディアのバイアコム(VIA)はドイツ銀行による投資判断引き下げを受け、軟調推移。一方で、食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は決算内容が好感され、上昇。飲料メーカーのペプシコ(PEP)は野村證券による投資判断引き上げを受け、買われた。保険のAIG(AIG)は著名投資家アイカーン氏が再び会社分割を求めたことで小幅上昇。非鉄金属大手アルコア(AA)はアクティビスト(物言う投資家)のエリオット・マネジメントが株式6.4%を新たに取得したことで、上昇。

ファイザーとアラガンの合併は、形式上アラガンによるファイザーの買収となり、本社をアイルランドとする予定。これによりファイザーは、法人税を大きく削減できると見られる。


NY株式:ダウは91ドル高、主要小売決算を好感

20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は91.06ドル高の17823.81、ナスダックは31.28ポイント高の5104.92で取引を終了した。セントルイス連銀総裁が利上げに積極的な発言をしたことで利上げ時期への不透明感が払拭され、買いが先行。堅調な主要小売決算を受けて、アパレル銘柄を中心に買いが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇する一方でエネルギーや食品・飲料・タバコが下落した。

アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され大幅上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)はソフトウェアのVMウェア(VMW)の共同創業者であるグリーン氏をクラウド部門の責任者に任命し、堅調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は大規模な自社株買いと増配、株式分割を発表したことで、買われた。半導体のインテル(INTC)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。

11/16の週、S&P500指数は3.3%の上昇となり、今年最大の週間上昇率を記録した。

Horiko Capital Management LLC

《NO》

 提供:フィスコ

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