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【市況】20日の米国市場ダイジェスト:ダウは91ドル高、主要小売決算を好感


■NY株式:ダウは91ドル高、主要小売決算を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :17823.81  終値 :5104.92
前日比:+91.06    前日比:+31.28
始値 :17732.75  始値 :5096.96
高値 :17914.34  高値 :5112.46
安値 :17732.75  安値 :5094.32

20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は91.06ドル高の17823.81、ナスダックは31.28ポイント高の5104.92で取引を終了した。セントルイス連銀総裁が利上げに積極的な発言をしたことで利上げ時期への不透明感が払拭され、買いが先行。堅調な主要小売決算を受けて、アパレル銘柄を中心に買いが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや小売が上昇する一方でエネルギーや食品・飲料・タバコが下落した。

アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算内容が好感され大幅上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)はソフトウェアのVMウェア(VMW)の共同創業者であるグリーン氏をクラウド部門の責任者に任命し、堅調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は大規模な自社株買いと増配、株式分割を発表したことで、買われた。半導体のインテル(INTC)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。

今週、S&P500指数は3.3%の上昇となり、今年最大の週間上昇率を記録した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は122円84銭、ドラギECB総裁が追加緩和の可能性を示唆

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円73銭から122円92銭へ上昇して122円84銭で引けた。フィッシャー米FRB副議長の昨日の講演や、本日のブラード米セントルイス連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁の講演を受けて、利上げ観測を受けたドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0708ドルから1.0640ドルへ下落して1.0640ドルで引けた。ドラギECB総裁が「インフレ押し上げに必要な措置を迅速に講じる」と追加緩和を示唆したため、ユーロ売りが加速。ユーロ・円は、131円46銭から130円70銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.5255ドルから1.5187ドルへ下落した。ドル・スイスは、1.0135フランから1.0198フランへ上昇。ジョルダンSNB(スイス国立銀行)総裁の発言「フランが依然過大評価されている」で、フラン高是正介入への警戒感によるフラン売りが継続した。


■NY原油:続落で40.39ドル、供給過剰感や持ち高調整による売りが勝る

NY原油は続落(NYMEX原油12月限終値:40.39↓0.15)。40.99ドルまで上昇した後、一時38.99ドルまで下落した。この日、米国のベーカー・ヒューズ社が発表した国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比10基減の564基。再び減少に転じたことで、生産抑制の見方からいったん買い戻しになった。

しかし、引けにかけては、米国内の原油在庫の増加傾向から供給過剰感による売り、または、12月限が取引最終になることから持ち高調整か、売りが強まった。なお、23日から取引の中心となる1月限の20日値動きは、高値が42.76ドル、安値が41.41ドル、引けは41.90ドルであった(前日比0.18ドル高)。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.65ドル -0.040ドル(-0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.91ドル -0.260ドル(-0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)191.54ドル -1.490ドル(-0.77%)
インテル(INTC)      34.66ドル +0.360ドル(+1.05%)
アップル(AAPL)      119.30ドル +0.520ドル(+0.44%)
グーグル(GOOG)      756.60ドル +18.19ドル(+2.46%)
フェイスブック(FB)    107.32ドル +1.060ドル(+1.00%)
キャタピラー(CAT)     71.15ドル +1.130ドル(+1.61%)
アルコア(AA)       8.70ドル -0.060ドル(-0.68%)
ウォルマート(WMT)     60.08ドル -0.620ドル(-1.02%)
スプリント(S)       3.84ドル -0.215ドル(-5.31%)

《NO》

 提供:フィスコ

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