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【市況】今週の【早わかり株式市況】 一時2万円目前まで上昇、米株高と円の先安感で買い優勢

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、前週末の欧米株安や円高・ドル安進行に加え、パリで同時テロが発生したことによりリスク回避の動きが強まり、大幅に続落してスタート。朝方に発表された7-9月期GDP(速報値)が2四半期連続でマイナス成長になったことも足かせとなった。
 その後はテロ発生にもかかわらず欧州市場が落ち着いているうえ、米株高もあって買い安心感が広まり、上値を追う展開となった。公表されたFOMC議事要旨を受けて12月米利上げの可能性が高まり対ドル円相場の先安感が強まる中、NYダウが大幅に3日続伸したことも追い風となり、19日(木)に日経平均は一時1万9959円と2万円目前まで買い進まれた。
 週末は利益確定売りに押されたものの、大引けにかけて海外勢とみられる買いが入り、小幅ながら4日続伸した。

 日経平均は、前週比282円(1.44%)高の1万9879円と5週続伸し、8月21日以来3ヵ月ぶりの高値水準で取引を終えた。週間の振れ幅は707円と前週の336円から拡大した。

 来週は、20日のNYダウが91ドル高と反発しており、日経平均は2万円乗せを試す展開が期待される。重要イベントとしては、23日に発表される独・ユーロ圏の11月製造業PMIや24日発表の米7-9月期のGDP改定値が注目される。

◆マーケット・トレンド(11月16日~11月20日)

【↓】 11月16日(月)―― 大幅続落、パリ同時多発テロでリスク回避の売り
 日経平均 19393.69( -203.22)  売買高17億8750万株 売買代金 2兆0357億円

【↑】 11月17日(火)―― 欧米株堅調・円安で3日ぶり大幅反発、日足は9日ぶり陰線
 日経平均 19630.63( +236.94)  売買高22億5050万株 売買代金 2兆6513億円

【↑】 11月18日(水)―― 小幅続伸、テロ警戒で後場に上げ幅を縮小
 日経平均 19649.18( +18.55)  売買高19億3734万株 売買代金 2兆2523億円

【↑】 11月19日(木)―― 一時1万9900円台を回復、210円高と大幅に3日続伸
 日経平均 19859.81( +210.63)  売買高20億7755万株 売買代金 2兆4292億円

【↑】 11月20日(金)―― 小幅に4日続伸、引け際に先物主導でプラス浮上
 日経平均 19879.81( +20.00)  売買高18億4455万株 売買代金 2兆1857億円

◆セクター・トレンド(11月16日~11月20日)

(1)業界再編でJX <5020> 、昭和シェル <5002> など石油株が大幅反発
(2)JFE <5411> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株に買い戻し
(3)電通 <4324> などサービス、イオン <8267> など小売りといった内需株の買い続く
(4)ダイキン <6367> など機械、三菱電 <6503> など電機といった輸出株も引き続き堅調
(5)東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は低調

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