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【市況】20日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で続伸、素材・ハイテク株の上げ目立つ


20日の本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.44ポイント(0.37%)高の3630.50ポイントと続伸した。上海A株指数は14.09ポイント(0.37%)高の3801.97ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が1.03ポイント(0.27%)高の380.40ポイント、深センB株指数が5.21ポイント(0.43%)高の1214.16ポイントで引けた。

政策期待の高まりが追い風。国務院発展研究センター(マクロ経済研究部)の張立群・研究員が19日、「第13次5カ年計画」がスタートする2016年の経済成長率は7%を上回るとの認識を示すなか、当局が各種の景気テコ入れ策を打ち出すとの期待感が本日も続いた。中国人民銀行(中央銀行)が19日、短期流動性ファシリティー(SLF:商業銀行向け貸出ツールの一つ)の金利を引き下げると発表したことも好感されている。もっとも、上値を買い進む動きはみられない。指数は依然として約3カ月ぶりの高値水準にあるため、利食い売り圧力が意識されている。一時マイナス圏で推移した。

業種別では、素材関連株の上げが目立つ。非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇し、セメントの北京金隅(601992/SH)が4.9%高で引けた。インフラ関連株も物色される。ゼネコンの中国鉄建(601186/SH)が1.7%上昇した。

不動産株や自動車株、消費関連株なども買われる。ITハイテク関連株は急伸。ストップ高まで上昇する銘柄が相次いだ。ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数も1.06%高と続伸している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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