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【市況】戻り待ちの需給を徐々に溶かしていく相場展開【クロージング】


20日の日経平均は小幅に続伸。20.00円高の19879.81円(出来高概算18億4000万株)で取引を終えた。手掛かり材料難に直近の上昇に対する利益確定の動きが先行した。その後はマイナス圏での推移が続いていたが、日経平均は5日線レベルでの底堅さが意識されていた。大引けにかけてはリンク債設定に伴う先物市場でのヘッジ買い等の思惑等もあり、この影響から小幅ながらもプラス圏を回復している。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、過半数を占めていた。規模別指数では大型株指数が小幅ながらマイナスとなり、中型、小型株指数の強さが目立っている。セクターでは化学、サービス、医薬品、小売、その他製品などが堅調。一方で、海運、ゴム製品、証券、電力ガスなどが冴えなかった。

今週の日経平均は、3ヶ月ぶりの高値水準を回復した。節目の2万円まではあと40円程度に迫っており、来週はこれを試しに行く展開が期待されそうである。日経平均は5月から8月までは20000-20800円のレンジでの推移が続いていたこともあり、2万円接近では戻り待ちの売りが意識されやすいところ。まずは、2万円目前の水準での底固めから、高値圏での戻り待ちの需給を徐々に溶かしていく相場展開といったところか。

また、来週は米感謝祭の祝日からクリスマス商戦に入る。米個人消費の動向が相場の刺激材料になるかを見極めたいところであろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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