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【市況】日経平均は想定内のこう着、個人マネーは中小型株へ/ランチタイムコメント


 日経平均は反落。103.83円安の19755.98円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場ではNYダウが4ドル安と小動きだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円安の19850円、円相場は1ドル122円90銭辺りと前日からやや円高に振れている。手掛かり材料に欠けるなか、直近の上昇に対する利益確定の動きが先行。
 その後は狭いレンジ内でのこう着が続いているが、日経平均は5日線を上回っての推移であり、底堅さが意識されている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下げているが、中型、小型株指数は小幅な下げにとどまっている。
 セクターではサービス、食料品、化学、小売、空運、繊維、医薬品などが小じっかり。一方で、保険、ゴム製品、輸送用機器、電力ガス、証券、ガラス土石、石油石炭などが冴えない。

 日経平均は3ケタの下げとなっているが、5日線を上回っての推移であり、地合いの悪さは感じられない。週末要因、3連休となるため、積極的な売買は手控えられやすく、直近上昇に対する利益確定の売りが出やすいところである。また、主力処が冴えない中で、中小型株は相対的にしっかりであり、個人主体の売買は活発である。
 良好な需給状況の中、相対的に出遅れている銘柄や材料が出た銘柄等には資金が集中しやすいと考えられる。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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