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【経済】中国の株式マーケット、信用残増加も売買代金は増えず


足元の本土株式マーケットでは、信用取引残高の増加傾向が続く一方、売買代金が必ずしも増加していない。
6月中旬以降の株価急落では、デレバレッジの動きに伴い信用残が減少する傾向にあったが、マーケットが落ち着きを取り戻しつつある現在、同残高が再び増加傾向にある。
同残高は18日まで、12営業日連続で拡大。18日の同残高は1兆2000億人民元(約23兆500億円)に膨らみ、約3カ月ぶりの高水準を記録した。今月13日には、上海と深センの両取引所が信用取引の保証金比率を50%から100%に引き上げると発表したものの、「その影響は限定的」との見方が多く、いまのところマイナス影響は顕在化していない。
ただ、信用残が増えているにもかかわらず、全体の売買代金はそれほど増えていない。18日の売買代金は、上海と深センの合算で1兆人民元を割り込む水準。直近7営業日のうち、5営業日で売買代金が減少した。このため、「株式市場からの資金流出が続いている」と危惧する向きもある。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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