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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円前後で推移か、リスク回避の円買い拡大の可能性低い


19日のドル・円は東京市場では123円64銭から123円09銭で推移。欧米市場でドルは122円63銭まで下落し、122円87銭で引けた。

本日20日のドル・円は123円前後で推移か。日米金利差の大幅拡大への思惑は後退しつつあるが、日本銀行による追加緩和への期待は残されており、リスク回避的な円買いが一段と広がる状況ではないとみられる。

日本銀行の黒田総裁は19日に行われた会見で「企業収益が非常に伸びている一方で、賃金の上昇率は鈍いという感は否めない。来年の春闘で具体的にどのような賃上げが実現するか重大な関心を持って見守っている」と述べた。

黒田総裁は、物価が上昇していないことを理由に、企業は賃金引上げをためらうべきではないと考えているようだ。市場関係者の間では、日銀の量的緩和策は為替相場に一定の影響を与えており(円安進行)、そのことが輸出企業などの企業収益の伸びにつながったことは否めないとの見方が多い。

物価上昇率は0%程度にとどまっているものの、企業収益は改善している。日銀による追加緩和があるとすれば、2016年前半になるとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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