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【市況】19日の香港市場概況:ハンセン指数は反発、外部環境の改善が支えに


19日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比311.96ポイント(1.41%)高の22500.22ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が137.83ポイント(1.37%)高の10193.11ポイントと、そろって反発した。売買代金は668億3500万香港ドル(18日は636億6100万香港ドル)。

外部環境の改善が相場を支える。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を好感して、昨夜の米株が大幅続伸した流れを継いだ。ほとんどのメンバーが12月利上げを支持していることが分かったため、利上げ時期を巡る不透明感が払しょくされている。利上げペースが緩やかになるとの見方が同時に示されたことで、香港市場でも買い安心感が広がった。中国の政策期待が一段と強まるなか、本土株が上げ幅を広げたことも追い風となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が3.3%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.2%高、即席めん・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が3.1%高と上げが目立った。時価総額上位の石油株や金融株、米金利動向に左右されやすい香港系不動産株も軒並み上昇している。

中国の自動車株も高い。吉利汽車HD(175/HK)が5.0%、広州汽車集団(2238/HK)が3.6%、東風汽車集団(489/HK)が2.2%、長城汽車(2333/HK)が1.8%ずつ値を上げた。吉利汽車に関しては、同社が新エネルギー車に注力する事業戦略を発表したことも材料視されている。

鉄道関連株も物色される。建設請負の中国鉄建(1186/HK)が3.4%高、同業の中国中鉄(390/HK)が2.1%高、車両製造の中国中車(CRRC:1766/HK)が2.0%高と上昇した。建機株も上げが目立つ。中国龍工HD(3339/HK)が5.4%高、中聯重科 (1157/HK)が2.0%高で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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