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【市況】欧州の緊張を不安視か、FOMC議事録でショートカバーも


『米株式市場』


17日のNY市場は小動き。10月の消費者物価指数が3ヶ月ぶりに上昇に転じた一方で、鉱工業生産指数が予想を下振れ、朝方は小動きとなった。小売企業決算などを受けて一時上昇する場面もあったが、軟調な原油相場が嫌気され、上値の重い展開となった。ダウ平均は6.49ドル高の17489.50、ナスダックは1.40ポイント高の4986.02。


パリの同時テロによる株式相場への悪影響は長引かないとの見方もされているが、「パリ北部で銃撃戦」「米国発パリ行きのエールフランス航空機2機が爆破予告で緊急着陸」といった報道なども伝わっており、不安材料になるだろう。


また、FOMC議事録(10月27?28日)が公表される。FRBは、12月15、16日のFOMCで政策金利を引き上げる可能性がある。今回の議事録では、FRB関係者が12月利上げの可能性をはっきり残した理由が明らかになろう。改めて嫌気される流れというよりは、ショートカバーの流れに向かう可能性が期待される。


一方でMBA住宅ローン申請指数(先週)、住宅着工件数(10月)、住宅建設許可件数(10月)など住宅関連の発表が予定されている。弱い結果になるようだと、失望売りに向かわせる可能性はあるだろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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