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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~ミクシィなど出遅れ中小型株への見直し


18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・ミクシィなど出遅れ中小型株への見直し
・ドル・円は123円41銭付近、日銀会合控え動きにくい展開
・追加金融緩和への期待から不動産・ノンバンクの上昇目立つ


■ミクシィなど出遅れ中小型株への見直し

日経平均は続伸。155.10円高の19785.73円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。17日の米国市場は経済指標の結果がまちまちだったほか、原油相場の下げが重石となったが、小売企業の好決算などからNYダウ、ナスダックともに小幅に上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の19815円だった。シカゴ先物にさや寄せする格好から始まり、寄付き直後には一時19840.00円と、約3ヶ月ぶりに19800円を回復している。

買い一巡後はこう着感の強い相場展開となり、日中値幅は80円弱と狭いレンジ内での取引となっている。セクターでは不動産、その他金融、小売、陸運、非鉄金属、医薬品など、内需系主導の展開。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。

日経平均は戻り高値を更新したが、18-19日に開く日本銀行の金融政策決定会合や、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容を見極めようと、積極的な取引を控えるムードがある。出来高は10億株を下回っており、後場も商いは膨らみづらい状況であろう。

金融政策決定会合では現状維持とみられ、サプライズは期待しづらい。ただし、不動産辺りの物色を見る限りでは、緩和トレード的な動きもみられる。サプライズはないとはいえ、ポジション調整として買戻しとみられる動きが、相場を下支えすることになりそうだ。

その他、日経平均は戻り高値水準でのこう着となり、郵政グループ3社も一服となるなか、低迷していたミクシィ<2121>など新興市場の中小型株などへの見直しに向かわせやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は123円41銭付近、日銀会合控え動きにくい展開

ドル・円は123円41銭付近で推移。18-19日の日銀金融政策決定会合を控え、積極的に動きにくい展開。

ドル・円は123円36銭を下値に狭いレンジ内で取引された。日経平均株価が堅調地合いで推移したことから、下値が堅い値動き。ただ、今日と明日開催の日銀金融政策決定会合で、追加金融緩和に期待が根強く、積極的な売り買いは手控えられている。

ランチタイムの日経平均先物は伸び悩んでいることから、ドル・円は午後の取引も引き続き小動きと予想する。

ユーロ・ドルは伸び悩み、1.0634ドルから1.0647ドルで推移。また、ユーロ・円はもみあい、131円27銭から131円41銭で推移した。

12時32分時点のドル・円は123円41銭、ユーロ・円は131円22銭、ポンド・円は187円51銭、豪ドル・円は87円57銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>で日経平均を約46円押し上げ
・追加金融緩和への期待から不動産・ノンバンクの上昇目立つ
・郵政グループ3社はかんぽ生命保険<7181>が反発


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・日銀金融政策決定会合(19日まで)
・16:00 10月訪日外国人客数

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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