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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値下がり、戻り売りに押される


【ブラジル】ボベスパ指数 47247.80 +0.86%
17日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比400.93ポイント高(+0.86%)の47247.80で取引を終えた。46847.97から47697.61まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは39、値下がりは21、変わらず3であった。

ブラジルのルセフ大統領が、レビ財務相の政権残留を明言したことで、政府は財政再建と景気回復を目指す方針を堅持するとの安心感が株高につながったとの見方。また、イスラム過激派ISによるパリ同時多発テロ事件が世界経済に与える影響は小さいとして、欧米株高になったことも、ブラジル株の押し上げにつながった。

【ロシア】MICEX指数 1787.23 +2.73%
17日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比47.43ポイント高(+2.73%)の1787.23で取引を終了した。1743.81から1792.79まで上昇した。

オランド仏大統領がシリアのIS拠点攻撃で、米国はもとより、ロシアとも軍事的連携を強化する方針を表明。24日にオバマ米大統領、26日にロシアのプーチン大統領との会談も発表された。そうした状況に、ロシアに対する欧米の経済制裁が軽減されるとの期待が、株一段高につながった。米格付け会社S&Pは、ロシアが国際テロとの戦いで欧米と融和すれば、制裁解除や格上げが後押しされる可能性がある、との見解を示した。

【インド】SENSEX指数 25864.47 +0.41%
17日のインドSENSEX指数は続伸。前日比104.37ポイント高(+0.41%)の25864.47、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同30.95ポイント高(+0.40%)の7837.55で取引を終えた。

売りが先行した後は買い戻される展開となった。最近の下落で値ごろ感が強まっているほか、前日の米株式市場の上昇などを受け、買いが先行。また、政府が輸出税還付率を引き上げる方針を示したことも好感された。さらに、10月の卸売物価指数(WPI)の低下ペースが鈍化したことを受け、景気の底打ち観測が高まっている。

【中国本土】上海総合指数 3604.80 -0.06%
17日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.16ポイント安(-0.06%)の3604.80ポイントと反落した。

朝高の後に弱含む流れ。政策期待の高まりなどで買われたものの、上値は重く、引けにかけてマイナスに転じた。上海総合指数が一時、約3カ月ぶりの高値水準(前日比1.98%高の3678.27ポイント)を付けるなか、戻り売り圧力が意識されている。

《NH》

 提供:フィスコ

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