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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は123円台で推移か、日米金利差拡大を想定した円売り継続


17日のドル・円は東京市場では123円18銭から123円43銭で推移。欧米市場でドルは123円49銭まで上昇し、123円43銭で引けた。

本日18日のドル・円は123円台で推移か。日本銀行による年内追加緩和への期待は残されており、日米金利差の拡大を意識した円売りは継続する可能性がある。

米労働省が17日発表した10月消費者物価コア指数(食品・エネルギーを除く)は前年比+1.9%で市場予想と一致した。前月比では+0.2%だった。サービス価格の上昇が続いており、ドル高や原油安に起因する物価押し下げの圧力は緩和されつつあるとみられている。

市場関係者の間では、10月消費者物価指数は12月利上げを強く後押しする材料になるとの見方が多いようだ。次回12月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の引き上げ(0.25%幅が有力視されている)が決定される見通しとなっている。

しかしながら、市場関係者の多くは、米利上げによってドル高が進行し、米経済成長が大幅に鈍化することを警戒しているようだ。失業率が低下し、労働市場における需給関係のひっ迫が賃金上昇につながり、物価上昇を促すとの期待はあるが、ドル高・物価上昇・金利引き上げによって2016年の米経済成長率は1%程度まで鈍化するとの見方も出ている。

《SY》

 提供:フィスコ

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