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【市況】<株式トピックス>=郵政3社、上場10日で株価推移に明暗

 全般反発基調が強まった17日の東京株式市場で、郵政3社の株価推移に明暗が分かれた。終値が前日比プラスで引けたのが、ゆうちょ銀行<7182>7円高の1784円と日本郵政<6178>4円高の1903円の両銘柄。逆にマイナスとなったのが、かんぽ生命保険<7181>120円安の3330円だった。
 この明暗には理由がある。プラスで引けた日本郵政とゆうちょ銀は、きょうの引け後に機関投資家の国際的な投資指標であるMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数に新規採用された。このため、きょうの終値にかけリバランスの買いが入ることが見込まれ、買い優勢となった。一方、かんぽ生命はMSCIには採用されていないため、利益確定の売りが加速したようだ。
 11月4日に新規上場して以降、きょうで10営業日が経過したが株価推移に相違が出てきている。市場関係者からは「上場株式数が他の両社に比べて少ないことを手掛かりに“希少価値”を材料に上場2日目に公開価格に比べて87%高と急騰を演じたかんぽ生命は、その後反動の売りが先行し調整が続いている。逆に、比較的穏当なスタートとなった日本郵政は、一度小幅な調整を入れてから再び切り返し歩調となっている。ゆうちょ銀もひと押し入れた後に値を保っている。かんぽ生命のオーバーシュトした分の調整など、それぞれの地相場がしだいに見えてくるのでは」との見方が出ていた。


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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