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【特集】静岡ガス Research Memo(7):ガス事業から電力を含めたマルチエネルギーソリューション事業へ


■中長期戦略

電力、ガスの小売自由化や人口減少、顧客ニーズの多様化など市場環境が変化していくなかで、静岡ガス<9543>は環境変化をビジネスチャンスと捉え、ガス事業からエネルギーソリューション事業へと事業構造を進化させていくことで、成長を目指していく考えだ。

経営ビジョンとしては、「地域No.1ソリューション企業」を掲げ、その実現を目指すべく2015年4月に組織体制を従来のエリア別(静岡、富士、東部の3支社体制)から事業部別(くらし事業部、マルチエネルギー事業部、基地事業部、導管ネットワーク事業部)に変更した。事業部体制にすることで、事業部ごとの役割と責任を明確化し、機動的な経営を行っていくことが狙いとなっている。

2015年2月に発表した中期3ヶ年計画では、最終年度となる2017年12月期に連結売上高1,803億円、営業利益86億円を目標として掲げた。ガス販売量は産業用や卸販売の拡大により年率5.2%成長を、営業利益は原料価格と販売価格のタイムラグの影響を除いたベースで2014年12月期の73億円から1.2倍増を見込んでいる。2017年までの3年間の設備投資累計額は導管投資(年間50億円程度)を中心に250億円程度と、減価償却費の範囲内にとどまる見通しで、人件費も含めた固定費はほぼ横ばい水準を想定している。また、長期目標として、2025年に売上高2,500億円(前期比1.5倍増)の達成を目指していく考えだ。以下、各事業部の施策についてまとめた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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