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2015年11月17日16時10分

【特集】静岡ガス Research Memo(6):通期業績予想は売上高を下方修正したが利益では上方修正


■業績動向

(2) 2015年12月期業績見通し

静岡ガス<9543>の第3四半期までの業績と、第4四半期における原油価格、為替レートの想定を見直したことに伴い、2015年12月期の連結業績修正も行っている。売上高は前期比12.3%減の146,070百万円、営業利益は同83.0%増の10,530百万円、経常利益が同84.1%増の11,040百万円、当期純利益が同146.8%増の7,180百万円となる見通しで、期初計画比では売上高を若干下方修正したものの、利益ベースではいずれも上方修正している。第4四半期の原油価格(※)は前回想定の62ドル/bbl(バレル)から今回51ドル/bblに、為替レートは同様に125円/ドルから123円/ドルに見直した。なお、為替レートと原油価格の変動が売上粗利益に与える影響は、半期ベースで為替1円/ドルの円高で0.7億円の増益、原油価格1ドル/bbl(バレル)の下落で0.9億円の増益要因となる。

ガス販売量では卸販売の増加により、単独ベースで前期比1.0%増の1,380百万立方メートルを見込むものの、原料価格下落に伴う販売単価調整の影響や販売構成比の変化などにより、売上高は6期ぶりの減収を見込んでいる。ただ、原料価格下落が販売単価に反映されるまでタイムラグが生じるため、利益ベースではこのタイムラグにより55億円の利益押し上げ要因となる。このタイムラグによる利益変動分を除いた補正後の営業利益で見れば、2014年12月期が73億円、2015年12月期が50億円となる。

ガス販売量の月次動向を見ると、全体では5月以降やや低調に推移しており、1月?9月累計では前年同期比0.3%増となっている。工業用が5月以降前年割れと低迷していることや、夏以降の気候が高めで推移したことで、家庭用の需要も伸び悩んでいることなどが要因だ。また、卸販売に関しても一部ユーザー向けの減少により、ここ数カ月は伸び悩んでいるが、10月に静浜幹線の全線開通が実施されたことで、今後は中部ガス向けの販売増が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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