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【経済】人民元:オフショア市場で急騰、SDR構成通貨への組み入れ期待か


人民元の対米ドル為替レートはきのう16日の午後、オフショア市場で一時間以内340ベーシスポイント(bp)急騰する場面を示した。この日まで対米ドルの仲値は10営業日連続で下落(元安)し、2008年8月12日以来で最長となる連続下落を記録した。

これまでの元安継続について、年内の米利上げ観測の高まりや、欧州情勢の不安定などに伴う米ドル独歩高が主因だと分析された。

一方、中国人民銀行(中央銀行)による介入がみられない中、人民元の急騰について、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)構成通貨への人民元組み入れ期待が高まっていることや、10月の外貨占款(外国為替残高)が129億元(約2580億円)まで拡大し、5カ月ぶりに増加(資金の純流入)したことが主因だとみられている。

なお、IMFのラガルド専務理事はこのほど、条件を満たせばSDR構成通貨への人民元組み入れを支持すると発言していた。

《ZN》

 提供:フィスコ

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