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【市況】補正上積み期待と追加緩和を意識したトレードに/オープニングコメント


 17日の東京市場は買い先行の展開になろう。パリ同時多発テロの影響が警戒されていた週明けの欧米市場は、売りが先行するものの、その後は買い戻しと見られる流れとなった。NYダウは連日200ドルを超える下げの反動もあり、大幅に反発をみせている。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の19685円となり、これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが向かおう。

 また、16日の日経平均は大幅続落ではあるが、8営業日連続で陽線を形成している。週明けの欧米市場の落ち着きにより、仕切り直しの流れに向かいやすいだろう。内閣府が発表した7-9月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比-0.2%、年率換算で-0.8%となった。2四半期連続のマイナス成長となったことで、今年度補正予算による景気の下支えを求める声が強まっていることから、補正予算が上積みされるとの期待が高まる可能性がある。

 さらに、18-19日の日銀金融政策決定会合での追加の金融緩和実施を意識したトレードが入る可能性もありそうだ。テロへの警戒など外部環境の不透明感から上値追いに慎重になりやすいだろうが、押し目買い意欲は強いとみておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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