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【市況】16日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で3日ぶり反発、深セン創業板は3.2%上昇


週明け16日の本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比26.12ポイント(0.73%)高の3606.96ポイントと3日ぶり反発した(一時は1.72%安まで下落)。上海A株指数は27.44ポイント(0.73%)高の3777.33ポイント。外貨建てB株相場も上昇する。上海B株指数が0.47ポイント(0.12%)高の377.72ポイント、深センB株指数が4.74ポイント(0.40%)高の1197.85ポイントで引けた。

朝安の後に買われる流れ。国内景気の先行き不安が高まっていることに加え、信用取引の規制強化による市場エネルギーの低下を警戒して売られたものの、徐々に買いが増え、引けにかけてプラスに転じた。人民元の「国際通貨」採用の期待が支え。国際通貨基金(IMF)は今月30日、特別引出権(SDR)構成通貨への人民元採用を決定する見通し??と伝えられるなか、SDR採用に伴い海外資金が中国本土に流入するとの思惑が強まっている。第10回20カ国・地域(G20)サミットで、習近平・国家主席が「15年成長目標の7.0%前後は達成可能」と自信を示したことも追い風だ。

業種別では、インフラ関連株の上げが目立つ。中国交通建設(601800/SH)が3.6%上昇した。10月の新規融資が下振れするなど企業活動が鈍化しているとの見方が強まるなか、当局がさらなる財政出動(公共投資)に踏み切るとの期待感が強まった。不動産株や素材関連株、自動車株なども買われる。ITハイテク関連株とバイオ医薬関連株は急伸。ストップ高まで上昇する銘柄が相次いだ。ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数も3.21%高と大幅上昇している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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