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【市況】13日の香港市場概況:ハンセン指数は大幅反落、構成銘柄はほぼ全面安


13日の香港市場は大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比492.78ポイント(2.15%)安の22396.14ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が227.46ポイント(2.19%)安の10181.47ポイントと、そろって反落した。売買代金は827億2600万香港ドル(12日は792億9300万香港ドル)。

内外環境の不透明感が強まる。昨夜の商品相場が値を崩すなか(WTI原油先物は2.75%安で終了。一時2カ月半ぶりの安値)、欧米市場が急落した流れを継いだ。中国国内では、10月の融資下振れがマイナス材料。人民元建て新規融資は5136億人民元(約9兆9170億円)と、前月実績の1兆500億人民元からほぼ半減した。市場予想の8000億人民元を大きく下回っている。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。なかでも、エネルギー関連株の下げが目立つ。石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が4.8%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.7%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.1%安で引けた。時価総額上位の金融株や通信株にも売りが膨らんでいる。年内の米利上げ観測が再び強まるなか、米金利動向に敏感な香港不動産株も軒並み下落した。

資源・素材株もさえない。銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が3.9%安、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が3.2%安、セメント中国大手の安徽海螺セメント(914/HK)が3.4%安と値を下げた。

中国の発電株も急落。華能国際電力(902/HK)が7.7%安、華電国際電力(1071/HK)が7.3%安、華潤電力HD(836/HK)と大唐国際発電(991/HK)がそろって4.3%安、中国電力国際発展(2380/HK)が3.2%安と売られた。華能国際電力に関しては、同社が13日、H株の割当増資計画を明らかにしたことが売り材料視されている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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