市場ニュース

戻る
2015年11月13日14時59分

【経済】中国:動画配信サイトに有料化の動き、市場規模は1年で倍増


中国の動画配信サイト業界で、有料化の動きが加速している。有料会員を設けて無
料会員と差別化するといったシステムを導入するサイトが増えてきた。広告収入のみ
に頼った従来の経営スタイルの下で、赤字が常態化しているため。長期的な運営は難
しいと判断し、有料配信へと切り替えている。中国政府系メディアが12日付で伝え
た。
中国最大級のオンラインプラットフォーム「騰訊視頻」(v.QQ.com)は、今年10
月にマカオで開催されたK?POPアーティスト「BIGBANG」のツアー公演を独占生中
継。その動画視聴に完全有料制を初導入した。それでも顧客離れはみられず、公演3
日前時点で視聴予約は6万件を突破。国内業界記録を打ち立てた。
こうした有料化は、中国動画サイト業界全般でみられる動き。今年に入って優酷
土豆(YOKU.N)、愛奇芸(iQIYI)、捜狐視頻(tv.sohu.com)、楽視網(Letv)、芒
果TVなどが相次ぎ一部コンテンツを有料化した。
うち愛奇芸は、中国で最も早い時期に有料配信を始めたサイト。自作ネットドラ
マを会員に定額配信する試みを行ってきた。有料VIP会員数は、今年6月時点で501万
7000件。前年同期の8.65倍に膨らんだ。今でもこの増加ピッチを持続しているとい
う。
今年6月には、新作ドラマ『盗墓筆記』に関し、有料会員と無料会員の差別化を実
施。3カ月間の配信期間中、有料会員には全話を視聴可能とする一方、無料会員には1
週間1話の限定視聴とした。有料会員への導入を狙ったこの戦略は成功。配信開始1週
間で、有料VIP会員数は、前週比で倍増した。視聴回数は10億回の大台に迫ってい
る。
オンライン動画の個人消費に関して愛奇芸がまとめたリポートによると、中国の
有料ネット動画市場は、2014年初めの2億1000万人民元(約40億2600万円)から15年
初めには5億9000万人民元に拡大(↑181%)。2倍に迫る規模へと膨れ上がった。動
画配信サイト業界の収入構造にも変化がみられる。有料配信収入の比率が徐々に拡大
し、今年第1四半期は11%に上昇した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

【関連記事・情報】

日経平均